フランス語の単語の中でも特に読みにくさを覚える、Sœur のような母音が連続する単語を見かけることがあると思います。ここには「o」と「e」がくっついたアルファベットが含まれています。
Sœur はフランス語で、姉妹を意味する言葉ですが、どのように発音するのでしょうか?
英語読みだと(サウワー)と読めそうですが、(スーる)と発音します。
(*ルビ◯は開いた口を示しています。)
一見難しそうに見えますが、どのケースにこの発音が使われるかを知ってしまえば、もうこの発音で迷うことはなくなるはずです。
フランス語 Sœurの読み方 [ œ ]の発音の壁
では Sœur の「œu」の部分について発音のポイントを詳しく見ていきましょう。
ポイントは、以下3点です。
- 「œ」で一つのアルファベット文字を表します。
- 日本語のウよりも、口をポカンと開けてウを発音します。
- 基本は、eu, œu, uei, œi の4パターンだけです。
フランス語のキーボードでは「œ」という文字が存在しますが、通常の日本のキーボードでは「œ」は出てこないはずです。
アルファベット文字「œ」の発音は、日本語には無い母音の一つで、[ œ ]開いたウの音になります。唇は丸めて、口は日本語のウよりもやや開き、舌は少し前方になります。
文字通りオ[ o ]とウ[ ø ]の中間音で、日本語で言うところの締まりのない口でウを発音してみてください。
Âmesːr の発音については?
ちなみに、当サイト名の Âmesːr は、英語読みだと(アムザー)と読めそうですが、(アムスーる)と発音します。この「sːr」の部分も同様に「œ」の発音になります。
(◯ルビは、開いた母音を示します)
Âmesːr はフランス語の âme sœur(アムスーる)ソールメイト という言葉に、長音の母音を示す音声記号「 ː 」を用いたオリジナルワードです。皆様に覚えていただけたら幸いです。
*フランス語の母音の位置については、こちらの記事でご確認ください。
覚えておきたい[ œ ]の音の表記パターン
[ œ ]開いたウの発音になるのは、以下のアルファベット表記の場合です。
「e」と「u」の組み合わせに、「o」か「i」が絡むアルファベットの連続文字を見つけたら[ œ ]の音だと疑って間違い無いです。複数母音の重複が、音の曖昧さに現れているようです。
-eu, -œu +発音する子音 | heure(ウーる)時間, jeune(ジューヌ)若い, sœur(スーる)姉妹, œuf(ウフ)卵 |
特別なケース: -cueil -gueil -œi | accueil(アクーユ)もてなし orgueil(オるグーユ)自惚れ œil(ウーユ)目 |
英語からの 借用単語 | club(クルブ)クラブ, t-shirt(ティーシュート)Tシャツ, baby shitter(ベビシトゥー)ベビーシッター |
この [ œ ]の発音の他にも、フランス語特有の開いた母音 [ ɛ ] [ ɔ ] は、初め日本人の口元には開いた口が怠惰に思えてしまうのですが、フランス語にはこの締まりのない開いた母音が頻出しますので、ぜひ繰り返し発音して口に覚えさせてあげてくださいね。