サビアン占星術で宇宙とつながる遊び方（トランプ星占いの活用）

子供の頃によくトランプで遊んだ方も多いかもしれません。実はこのトランプ、元来は宇宙の考察を52枚のカードに落とし込むことによって生まれた小宇宙のような代物なのです。

この記事では、大宇宙の縮図とも言えそうなトランプの隠れた魅力を交えながら、トランプとサビアンシンボルを組み合わせたサビアン占星術についてご紹介していきます。

たった2枚のカードを引くだけで、簡単に宇宙とつながることができるリーディン方法です。

トランプで宇宙の星座を再現する（サビアン占星術の始め方）

トランプの一揃え（スート）が４つに分かれているのは誰もが知っていることですが、４つのスートが春夏秋冬、４つの季節を表すことはあまり知られていないかもしれません。

また、12枚の絵柄のカードは、黄道12宮の星座を表していて、絵札を並べるだけで、地球から見た星空の星座の配置を再現することができます。

トランプの絵札と星座と季節の関係性を図式化すると、以下のようになります。

春の季節（春分から）
♈️牡羊座：♡のキング
♉️牡牛座：♡のクイーン
♊️双子座：♡のジャック

夏の季節（夏至から）
♋️蟹座：♢のキング
♌️獅子座：♢のクイーン
♍️乙女座：♢のジャック

秋の季節（秋分から）
♎️天秤座：♠︎のキング
♏️蠍座：♠︎のクイーン
♐️射手座：♠︎のジャック

冬の季節（冬至から）
♑️山羊座：♣︎のキング
♒️水瓶座：♣︎のクイーン
♓️魚座：♣︎のジャック

それぞれの季節の始まりは、昼夜平分時（Equinox）の春分・秋分と、太陽の絶頂点（Solstic）の夏至・冬至の４極とします。3月21日から春（ハート）の季節が始まり、6月21日から夏（ダイヤ）、9月21日から秋（スペード）、12月21から冬（クラブ）と、反時計回りに配されます。

季節については、クラブが春だったり、スペードが冬だったり、流派によってまちまちですが、当方は上図のように、種まきの季節の春は生命力を宿すハート、大地に根を張る夏は安定感のある四角いダイヤ、天に向かって育つ秋は剣槍を示すスペード、種実を残す冬は実りを表す三つ葉のクラブ、という対応がしっくりきます。

また、12枚の絵札の配置については、占星術の観点から、キングが４つの活動宮（Cardinal）に位置し、それを受ける不動宮（Fixed）にはクイーン、さらに続く柔軟宮（Mutable）にはジャックを配置します。

こうすると、一つのスートでワンシーズン（四半期）を表すことができます。これは、サビアンシンボルの４区分（差異化=ハート、安定化＝ダイヤ、集団統合＝スペード、資本化＝クラブ）の行動原理ともマッチすると思います。

＊サビアンシンボルの4区分と各星座の特徴については、以下の記事を併せてご覧ください。

その他のトランプに秘められた仕組みとしては、

などが挙げられます。

早速、トランプとサビアンシンボルを使ってリーディングを行なっていきましょう。

まず最初にトランプの絵札と数字を用いて、サビアンシンボル360°の度数を対応させるための下準備をしておきます。

12枚の絵札の束と、数字カード（１から10まで）の束の２つに分けます。
数字カードの束から、スペードのカードを全て取り除きます。（使用しません）
数字カードのハートの１から10は、星座の度数の1°から10°に対応し、ダイヤの１から10は、11°から20°に、クラブの１から10は、21°から30°に対応します。
絵札12枚の束と、数字カード30枚の束（ハート・ダイヤ・クラブの1から10まで）が準備できたら、表面を伏せたままそれぞれよく切ります。
絵札の束から1枚を、数字カードの束から1枚を、それぞれ引きます。
絵札から星座が決まり、数字カードから度数が決まります。
該当する星座の度数のサビアンシンボルを調べます。（４箇所）
あとは、ご自身でサビアンシンボルの解釈を楽しんでください。

となります。